はじめに
夏に、ベランダや庭、畑でオクラを育てた方も多いのではないでしょうか。
育てたオクラから種を採取すれば、来年の夏にもオクラを育てることができます。
そんなオクラの自家採取について、種取りまでの準備から、種取りした後の発芽チェックまでの流れを、写真付きで紹介します。
種取りの準備
オクラの株を枯れるまで放置
種取りを行うには、育てているオクラの株を秋から初冬まで放置し、実を枯らします。
実が枯れてから、収穫するのと同じ様に株から実を切り取ります。
ビフォー(種取り準備前)の写真は、まだ夏の新鮮な株です。
昼にはオクラの花も咲いていました。
<ビフォー>
アフター(実が枯れて種取り準備OK)の株がこちら。
生えてくる順番と同じで、下の実からだんだんと枯れてきます。しっかりとてっぺんの実まで枯らすため、12月31日の大晦日まで待ちました。
※移植した為、背景は異なりますが同じ株です。
<アフター>
ここまで枯らすことができたら実を切り取り収穫します。
自然に実が割れている場合があります。
揺らしたり力を入れると種が飛んでいったりつぶれたりするので、優しく扱いましょう。
いざ種取りを実践!
種の採取方法
収穫した実を家に持ち帰り、種取りをします。
昨日採取したオクラ。
— けいたろう@田舎暮らしの複業家 (@keitalog1) January 1, 2019
今年は種の自家採取に挑戦。
春の種まきを妄想しながら、種取り開始! pic.twitter.com/WgHSZUiE4e
五角オクラの場合、角にビラができているので指や爪で沿うように開いていくことができます。開くと種が見えてきますので、そのままひっくり返して落とすか、指で丁寧に取っていきましょう。
コロコロ転がっていくので、紛失注意です。
一つの実から取れた種は76個。種の大きさも安定していて、たくさん取れました。
最終的に、7つの実から513粒の種を取ることができました。
市販のオクラの種は一袋に43粒前後入っているので、比べると十分すぎるくらい多くの種が取れました。
種の保管方法
取れた種は大事に保管しましょう。
市販の種も袋に入れられているように、光・酸素・水分を遮断することが保管するうえでの大事なポイントです。
種にも寿命がありますので、そのまま放置していると発芽しなくなります。
種まきの時期まで適切に保管しましょう。
保管には、家庭で手軽に用意できるジップロックを使用しました。酸素と水分を遮断できるので、あとは光に当たらないよう冷暗所で保管しています。
種は発芽するのか
発芽テストを実施
さて、種を取ったは良いものの、いざ種を撒くまできちんと発芽するかわかりません。
不安なまま種まきを待つのも精神衛生上良くないので、取れた種を使って発芽テストを実施しました。
発芽テストの準備と方法
発芽テストで準備したのは、ペットボトルの蓋とキッチンペーパーです。
水で湿らせたキッチンペーパーで種をくるんで、上からさらに一枚被せました。
オクラは種の表面が固いので、しっかりと水分で湿らせて柔らかくすることが大事なポイントです。
以下は、発芽過程の写真です。
しっかりと発芽しそうですね!
水だけでここまで発芽してくれたら十分かなとも思いますが、もう少し様子を見てみます。
最後に
放置しておくだけで準備ができるオクラの種取り。
一株だけでも大量の種を採取できるので、市販の種を買うより断然お得です。
枯れた実からポロポロと取れる種は、やみつきになるくらい楽しい作業でした。
種取りを検討されている方に、少しでも役に立てば幸いです。
ぜひお試しあれ!
【参考】種取りを行って発芽も成功したオクラの品種はこちらです。