はじめに
今年の春から、市民農園で農業を始めた初心者です。どんな野菜を育てようか、どんな準備が必要なのか知りたかったので、事前に図書館で本を漁っていました。
その中でもひと際目立って感銘を受けた本がありました。
斎藤進 著「もっと上手に市民農園―4.5坪・45品目 小さな畑をフル活用 (コツのコツシリーズ)」です。
市民農園やシェア畑で農業を実施するにあたって、この著者は市民農園のプロと呼んでも過言ではありません。大変有益で面白い著書なので、今回紹介します。
著者はどんな人?
埼玉県さいたま市で市民農園を活用しており、始めてからかれこれ30年以上にもなる大ベテランです。
もともと農業の本を出版する団体に勤めており、それがきっかけか、野菜作りを始めたようです。
面積の限られた市民農園は広い畑とは異なることを理解し、たくさんの失敗と試行錯誤を重ねながら活動を続けています。
著書の内容
著書のタイトルの通り、著者は4.5坪の市民農園を利用して45品目もの作物を育てています。
実績・経験に基づくアドバイス
市民農園に特化した、計画作りや作物の育て方が書かれていて、市民農園や家庭菜園など同じ広さの畑で 農活をしている人にとてもわかりやすい内容となっています。
要点をまとめると下記の通りです。
①作付け計画をしっかり立てること(菜園マップの作成方法、育てる量、細く長く収穫するための配置)
②土づくりの大切さ(肥料を減らした落ち葉堆肥による土づくり)
③野菜ごとの栽培方法、ポイント
④著者の一年間(毎月どんなことをしているか紹介してくれています。)
農業全般の知識やノウハウにも通ずる、幅広く応用が効く内容となっています。
何よりも、30年も継続してたくさんの失敗から試行錯誤を繰り返しながら蓄積された経験とノウハウなので、非常に説得力があります。
モチベーションが高まる
さすがに著者も、試行錯誤を繰り返してようやく今の状態にたどり着きました。
長年かけて45品目を実現しているので、著書を読んですぐに真似できるかというとおそらく難しいです。
ですが、非常に勉強になります。それだけでなく、これから農業を始める方や初心者の方には、狭い畑でもこんなにたくさんの野菜を育てることができるのかと、楽しみや希望を与えてくれる内容です。
最後に
著書のタイトルを初めて見た時に、どんなテクニックを使ったらそんなことができるのか!?と疑う部分もあったのですが、著書を読んでなるほどと思わされる内容ばかりでした。
市民農園を利用中の方はもちろん、畑で農活をされている方におすすめの本です。
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。