はじめに
iMac (21.5-inch, Late 2012)を使っています。
購入から7年が経過して、OSのアップデートを繰り返したり、老朽化してきた影響で、動作が遅くなるのを体感するようになりました。
Late 2012の21.5-inchモデルは、分解しなければメモリ増設ができません。
分解して壊れたらどうしよう・・・不安もよぎります。
ですが、メモリ不足による動作遅延が目立ちイライラすることが多くなっていたことと、フラッシュメモリやSSDの価格が高騰しているという状況(今後ますます高くなる見込み)から、増設に踏み切りました。
本記事では、iMacの分解から、メモリ増設までの流れを写真付きで紹介しています。
分解・増設のメリット・デメリット
メリット
・PCの動作が早くなる(マルチタスクがしやすくなった!)
・内部に溜まったホコリを除いたり掃除することができる(けっこう溜まってた…)
・増設費用は材料代のみで安上がり(工賃がかからない!)
デメリット
・分解したら、Appleのサポートを受けられなくなる
・壊れてしまわないか神経を使う(壊れてしまう可能性もある!)
・というか壊してしまったらおしまい。
分解するために購入・使用した道具
増設メモリ(8GB×2)
レビューやブログなどでもiMacの増設に実績のあった、シリコンパワーのメモリを購入しました。Amazonアウトレットで新品、外装キズ有品を購入。7,200円くらいでした。
トルクスドライバー T8とT10
元々持っていた工具セットを使いましたが、100均でも売っているようです。
下記のようなドライバーセットを一つ持っておくと何かと便利です。
ギターのピック(※液晶をはがすために必要)
お店のポイントカードなど、硬質のプラスチックカードでも良いですが、個人的にはギターのピックが作業しやすかったです。
ピンセット
細かい作業になるので、指が太い人はあると便利です。
両面テープ
メモリ増設後に、剥がした液晶を再度貼り付けるために使用します。
4~5㎜幅の専用の両面テープもありますが、家にあったお馴染みのナイスタックの幅をカッターで調整して使いました。
分解・メモリ増設の様子
分解の全体的な流れとしては、ディスプレイ、ハードディスク、冷却ファン、ロジックボード、ケーブルカバー、ロジックボードの順に取り外していきます。
分解したら、最後に外したロジックボードを裏返すことで、メモリ増設を行います。
それでは写真と共に見ていきましょう。
まずはディスプレイを貼り付けている両面テープをはがします。
硬質プラスチックカードよりも、ギターピックの方がやりやすかったです。
フロントカメラ周りは気を付けて剥がしていきます。
ディスプレイを取り外すには2か所のケーブルを外します。(上から見た写真)
取り外したディスプレイがこちら。
本体側はこんな感じです。
次にハードディスクのカバーを留めている4つのねじを外していきます。
ハードディスクを繋いでいるケーブルを抜き、ハードディスクを取り外します。
次にファンを外すために、ロジックボードと繋がっているケーブル(赤丸)を抜きます。横にフロントカメラのケーブル(青丸)もありますので、このタイミングで抜いておきました。
3か所のネジを緩め、ファンを取り外します。
次に、アップルロゴのすぐ上にあるロジックボードを取り外します。
まずは2か所のネジと1本のケーブルです。
ロジックボードを上手く引き抜いて下さい。
隣のロジックボードへつながっているもう3本のケーブルを抜くと、取り外せます。
ハードディスクの下にあるケーブルカバーを取り外します。
裏返すとこんな感じ。
本体のケーブル留めにまとまっているケーブルを外します。
いよいよ終盤。大きい方のロジックボードを外します。
3か所のケーブルやネジ、ヒートシンクのカバーなどを取ります。
本体から引っこ抜くのにかなり難儀しました…
分解作業はこれで完了です!
分解後の様子がこちら。
ここまでできれば、メモリの取り外しと装着は簡単です。
待ちに待ったメモリ増設でした。
アウトレット品です。外装には特に傷は見当たらず。
ここがメモリスロット。純正品は外した後です。
カチッと装着!
これで完了です。
あとは逆の手順で部品やケーブルを戻していきます。
こちらは、ナイスタックをふちに貼り付けた様子です。
ディスプレイを両面テープで貼り付ける前に起動確認しましょう。
起動し、メモリを認識していることを確認できました!
以上です!
参考にさせて頂いた動画
消防士さんがアップしている動画がとてもわかりやすく、再生しながら作業を行いました。
最後に
iMacは高いので、買い替えるのはちょっと…ですよね。
2020年に入ってもまだ必死にiMac延命している奴がいるんだなと、参考にしてもらえると幸いです。
以上、iMac (21.5-inch, Late 2012)の分解、メモリ増設でした!