はじめに
昨年10月22日に、平成最後の宅建士試験があり、無事合格しました。
試験に合格しましたが、宅建士として登録し仕事を行うには、業界での実務経験2年を要するか、指定校における登録実務講習に合格する必要があります。
不動産業界での実務経験がないため、この度、日建学院の宅建登録実務講習を受けてきました。
当記事では、宅建士試験に合格してから、実際に仕事を始めるまでに必要な宅建登録実務講習の流れを体験談とともに紹介します。
また日建学院の宅建登録実務講習の評判や口コミはどうなの?という方もご覧いただける内容になっています。
他にも、受講料が安い学校を選びたい!という方やおすすめの学校はどこなのか?と検討中の方にも参考になるよう、実施機関の比較もしていますので、ぜひご覧下さい!
宅建登録実務講習について
宅建登録実務講習とは?合格後に受講できる講習です。
宅建士試験の指定試験機関である、一般財団法人 不動産適正取引推進機構のホームページによると、以下の通りです。
登録実務講習は、宅地建物取引業法第18条1項及び同法施行規則第13条の16の規定に基づく法定の講習です。
宅地建物取引士資格試験(平成26年度までは、宅地建物取引主任者資格試験)に合格した方で実務経験が2年に満たない方は、当該講習を修了することにより「2年以上の実務経験を有する者と同等以上の能力を有する者」と認められ、資格登録の要件を満たすことができるものです。
登録実務講習は宅地建物取引士資格試験(平成26年度までは、宅地建物取引主任者資格試験)に合格した方を対象として実施するもので、試験に合格していない方は受講することができません。
不動産業界などで働いていない人は、当然実務経験を満たしませんので、宅建登録実務講習を受講しなければなりません。
登録実務講習はどこで実施している?
宅建登録実務講習は、国土交通省で日程された実施機関で受講する必要があります。
現在、19の機関が登録されています。※2019年2月時点
どの機関で受講しても問題ありません。
ですが、実施機関によって受講料が異なります。できれば安い方が良いですよね。
また、実施機関によって受講できる場所も異なりますので、特に地方に住んでいる方はできるだけ受講しやすい機関が望ましいと言えます。
登録実務講習の実施機関をざっくり比較
できるだけ大手の方が安心という点もありますが、会場と受講料でほぼ受講する実施機関は決まるんじゃないかと思います。
実施機関ごとにざっくり比較してみましたので、申し込み前の参考にご活用下さい。
※受講料については、会場によって異なる場合もあれば、早期割引やインターネット割引がある場合もありますが、安い方を記載しています。
※今年度の講習募集が終了していたり、講習を止めた機関もありますので、情報を得られた機関のみ記載していますこと、ご容赦下さい。
No. | 実施機関 | 会場 | 受講料(税込) |
1 | 公益財団法人不動産流通推進センター | 東京、大阪 | 21,000 |
2 | 株式会社 東京リーガルマインド | 全国の主要・地方都市 | 21,000 |
3 | 株式会社日建学院 | 全国47都道府県 | 22,000 |
4 | TAC株式会社 | 全国の主要・地方都市 | 22,000 |
5 | 株式会社総合資格 | 全国47都道府県 | 18,000 |
6 | 株式会社九州不動産専門学院 | 福岡 | 12,960 |
7 | 株式会社日本ビジネス法研究所 (日本宅建学院) | 全国の主要都市 | 16,500 |
8 | 一般社団法人TAKKYO | 全国の主要都市 | 14,000 |
9 | 一般社団法人職能研修会 | 東京、横浜 | 20,000 |
10 | 株式会社SocialBridge | 大阪 | 20,000 |
11 | 株式会社Kenビジネススクール | 東京、千葉、愛知、沖縄 | 13,500 |
12 | 株式会社おおうら(自習室うめだ) | 大阪 | 21,600 |
日建学院の宅建登録実務講習を受けました
会場とスケジュールを優先し決定
地方に住んでいて、かつ、実施日程が多く融通が利くという点から、日建学院で受講することにしました。会場とスケジュール優先です。
前掲の表の通り、受講料はインターネット申込で22,000円でした。
申し込みも簡単で、申し込み時にクレジットカードで決済も行いました。
宅建登録実務講習は、宅建士資格に合格していないと受講することができません。申し込み時には合格証書の合格番号や写しを求められるかと思いますので、用意しておきましょう。
申し込み後に教材が届きます
1ヶ月半ほど先の日程で、講習を申し込みました。数日後にすぐに教材が自宅に届きました。
中を開封してみましたが、主にテキストが2冊、DVDが2枚、問題集が1冊といった内容です。結構てんこ盛りですね。。
講習前の学習は欠かせません
学習の手引きという冊子が入っていますので、まずはしっかり読み込みましょう。
日建学院では、スクーリングと呼ばれる講習が2日間に渡って行われるのですが、スクーリングまでの1ヶ月半、テキストや問題を読み込んで学習しておく必要があります。
というのも、スクーリングの最後には修了試験が行われます。
合格基準は講習機関によって異なりますが、日建学院では、マーク式・記述式のそれぞれで8割以上の点数を取ることができなければ、合格できず、講習を修了できません。
なかなかシビアですね。。
マーク式は事前学習の範囲(テキストや問題集)から、記述式はスクーリングの内容から出題されるという形式です。
宅建士に合格していれば、半分くらいは試験の内容と同じですが、実務に沿った内容も多く記載されていますので、しっかり学習に努めましょう。
いざスクーリングに参加
スクーリングの日程
日程としては2日連続、9時から17時半まで缶詰状態で講義を受けます。
平日に参加できない人のために、土曜日に1日目を受講し、次週の土曜日に2日目を受講するという日程もあります。
スクーリングの講師
スクーリングでは、最初に日建学院のスタッフが注意事項を説明や、スクーリングの全体内容について大まか話した上で、講師の紹介がありました。
受講したスクーリングを担当していたのは、U先生。
50~60歳代といったところでしょうか。
不動産鑑定士の資格を持っており、最近では相続税路線評価を行っているということで、不動産業界でバリバリ働いている実務経験の長い方でした。
スクーリングの流れ
学校と同じように、時限ごとにテーマが分かれておりスクーリングを行います。
時限の間には10分休憩や50分の昼食休憩があります。
スクーリングの流れとしては、テーマに沿ったDVDを閲覧します。DVDで要点を学習した後、配布されるワークブックを使って、演習課題を実施します。
演習課題の解説を、講師が行って1時限分のスクーリング終了となります。
修了試験
スクーリング2日目の最後には、修了試験が実施されます。
実施機関によって異なるようなのですが、日建学院では、1時間半の試験で80%以上の得点で合格という条件です。
試験内容は、マーク式20問と記述式20問の合計40問です。
その場で結果はわからず、2週間後に合格・不合格に関わらず結果を自宅に発送してくれるとのことです。
結果はまだわかっていません…ドキドキ。
試験の対策方法は?
マーク式
マーク式では、事前学習の内容が全てです。
届いた教材のテキストを軽くで良いので一読し、問題集を解きましょう。
一読といっても、かなりのボリュームがあるので、計画的に1ヶ月くらいかけて読むのが良いと思います。
どうしても時間がない!という方は、問題集だけは解くようにしましょう。
マーク式の問題は、問題集からの出題がほとんどだったので、解答し復習できていれば80%より落とすことはありません。
記述式
2日間のスクーリングの内容の集大成といった内容です。
公図や資料を読み取りながら重要事項などを作成する内容ですが、それほど難しくありません。
講師から、ここが出る!というアドバイスもありますので、スクーリングの内容をしっかり聞いておくことが望ましいでしょう。
スクーリング中によほど他のことをしていない限りは、問題ないと思います。
日建学院の宅建実務講習を受けた感想
他を知らないので比較することはできませんが、総じて良かったと感じます。
以下に、感じたメリットデメリットを記載します。
メリット
全国各地でスクーリングが開催
日建学院のメリットは何と言っても地方在住者に優しいことです。
全国47都道府県で開催されていますし、日程も平日休日選べて融通が利きます。
大手資格学校の一つであり受講人数が多いため、このように受講会場や日程が豊富に用意されているという訳ですね。
佐藤まり江さんのガイダンス
DVDの講義では、自宅を売却したい売主を、自宅の購入を検討する買主とが登場人物として現れ、あらすじに沿ってストーリーが展開されます。
あのあらすじを語るのが、佐藤まり江さんなのですが、とてもお綺麗です!
講義なのでどうしても眠くなることもありますが、毎回の講義で佐藤まり江さんが登場しますので、テンションが上がります。(私情を交え誠に申し訳ございません。)
ちなみに佐藤まり江さんオフィシャルサイトもございますので、興味ある方はぜひ!
佐藤まり江 オフィシャルサイト|Marie Sato Official Web site
デメリット
受講料が比較的高い
実施機関の中では、最高値です。
居住地によって選択できる学校が限られるので仕方ありませんが、調べてみて日建学院が最高値だったということには驚きました。
少しでも安く受講したいという方は、他の実施機関がおすすめです。
最後に
受講する実施機関によって詳細は異なるかと思いますが、大まかは似ているのではないでしょうか。
講師も言っていたのですが、宅建登録実務講習は落とすための試験ではなく、しっかり理解を深めてもらい実務をスタートしてもらうための試験です。
日建学院で受講される方、受講を検討している方のお役に少しでも立てれば幸いです。
以上!